6人の「木の家設計家」たち:島田めぐみ

プラン

「内」と「外」をつなぐインナーテラスのある家

夏には強い日差しの直射を防ぎ、
冬にはサンルームのような効果を生むインナーテラス。
屋内空間と屋外をゆるやかにつなぎます。

間取り

自然と共存する、回遊動線を採用した間取り

グラフ 四国の民家には古来より広い軒下空間が作られ、雨の日の農作業や夕涼みなど、様々に利用されてきました。今回のプランでは、この軒下空間を現代風にアレンジし、屋内と屋外をつなぐ緩衝空間としてインナーテラスを計画しました。外部テラスを同じ仕上げとすることで、外へ自然とつながりと広がりを感じられるように工夫しています。

 インナーテラスには、光と風を取り込む大きな開口を配し、窓の外上部には杉のルーバーを。冬の深い日差しは屋内に届きますが、夏の高い太陽からの強い日差しは遮ることができます。また、このルーバーを日除け布やグリーンカーテンを取り付ける下地として利用すれば、更に高い日射遮蔽効果が得られます。

  玄関ホールは、杉の格子でゆるやかに仕切って、家族用動線来客用の動線を分けています。ここでは、インナーテラスは奥のタタミコーナーに来客を誘導する通路として機能しています。家族用玄関には、簡易のクロークを設えて、コートやカバンの定位置をつくりました。

 インナーテラス以外のフロアには、足当たりの柔らかな杉の厚板の採用を提案します。杉特有の芳香と、時間と共に味わい深く変化する無垢材の表情を楽しむことができるからです。加えて、徳島すぎで構成された2階床や野地板を現しにすることで、自然素材に囲まれた空間づくりが可能となると共に、仕上げを省くことでコストダウンにもつながります。

  コストダウンの工夫は、構造にも。全て安価に調達できる規格流通材でまかなえるようにしています。

島田めぐみ

島田めぐみ

Shimada Megumi

1966年生まれ。M-STYLE設計室

筑波大学芸術専門学群 美学・芸術学主専攻卒。都内画廊勤務ののち帰徳。第二子出産後の32歳から建築の世界へ。県内工務店にて店舗デザイン、住宅設計等に携わる。平成20年から現事務所に所属。

趣味

芸術鑑賞(洋画・日本画・仏教美術)、洋裁、料理

設計で大切にしていること

住み手がどんな暮らしかたを求めているのかを的確に拾い上げるよう心掛けています。また、時間の経過による風合いの変化を楽しめる素材の採用を提案しています。竣工がゴールではなくスタートであり、暮らしていく中で味わいを増す住まいが、長く愛着を持てる住宅だと考えるからです。

これまでの設計

草莽庵、だいにんぐK、K邸新築、T美容室etc.

これまでの設計 これまでの設計

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