ウッド・リノベーションプラン:釜内晋治

beforeafter

家族がゆるやかにつながり、とどまれる場所を

家族のコミュニケーションの場として

木造2階建て30坪足らず。南に面して非常に眺めのいいロケーションが広がっていた。住まい手は、若い夫婦と子供2人の4人家族。中玄関に隔てられた左右の部屋は分断され、家族のコミュニケーションの場として少々物足りない。要望は、お子様の成長とともに現在のリビングが手狭になってきたことから、食事だけではなく、子供の宿題や趣味、パソコン等、共に過ごす語らいの場としてのリビングの増築をご希望。住宅取得時のまま手を加えずに暮らしてきたご家族にとっては、初めて住まいづくりなのだ。まずは現況の調査を行う。インスペクター(事前調査士)として、床下・小屋裏に入り目視・センサー探知などの調査を行った。調査内容を元に職人(大工)の手を借り、点検口を設けそこから耐震性能が満たされているか確認を行うこととした。結果いくつかの改善箇所が見つかりリビングの増築リフォームに際し、耐震金物の設置に加えエリア断熱性能の向上も提案した。

食事、そして団欒をイメージ。

デザイン・用途としては、長いテーブルを部屋の中央に据えて、そこを中心に「食事・団欒」を行うイメージである。部屋の中には、構造体である「スジカイ」が露出している。そのためキッチンからの視線が通ることで南に伸びるウッドデッキまで空間が広がる効果を狙った。一方で、長いテーブルの既存部分と増築部分を「スジカイ」が緩やかにエリア分けし、時には窓の横、お母さんの向かいなどと時々で場所を変え「居場所」を使い分けていただけるのではないかとも期待している。

リノベーション・リフォームで考える事。

住まいは、人が心身を安める場所、そこでは耐震・耐久・断熱・防火といった基本的性能を満たされることは新築ならあたりまえ。性能とデザインを結びつけること、こういった「性能向上型リフォーム」の提案者として、木造建築病理学に基づいた「住宅医講座」を全24講座履修し、長期優良リフォームの補助金利用に必要なインスペクター資格を取得した。古民家再生を専門とする設計者は居るが、一般住宅を住み継ぐ社会を進める上で「公正な第三者によるインスペクション(事前調査)」」を行える設計者を適切に選択する手段が問われる中、調査内容を正しく伝えること、インフォーム・ド・チョイスを心がけている。

インスペクションに使用するツールの一部、木材の健全性の目安として含水率計、また構造の安定性にはデジタル傾斜計。隠れて見えない基礎には鉄筋探査機等など。

釜内晋治

釜内晋治

kamauchi Shinji

1969年生まれ。共建築設計事務所代表。

広島工業大学建築学科を経て実務経験1年の後、当事務所にて実務経験を重ねました。建築士会会員、木造住宅耐震診断員、ウッドマイルズ技術算定員、「暮らし」省エネマイスター、うちエコ診断員、NPO法人とくしま山・すまい・まちネット会員、自立循環型住宅研究会会員。

趣味

ボディボード、カメラ、インラインスケート

設計で大切にしていること

構造計算と同じように室内気候を定量的に把握し、一人ひとりの暮らし方にあった心地よさと省エネ(家系節約)と、造形デザインの3つを共に高めあう設計を心がけています。

これまでの設計

折屋根の家、銀色螺旋の家、焼き杉の家etc.

これまでの設計 これまでの設計

WEBサイト(外部リンク)

共建築設計事務所

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