木の家づくり教室

杉のリクエスト

施主さんから杉を使いたいとリクエストされることが続いています。

最近竣工した住宅も、これから着工する住宅も床は杉ですが、どちらも施主さんからのリクエストでした。

最近はインターネットや本で調べてこられたり、また知り合いが建てた杉の家を体感して心地よかったから、など理由は色々ありますが、杉の特徴である温かさや柔らかさ、湿度調整などは一般の方にもかなり理解されてきているように思います。

また住宅だけでなく、店舗でも要望がありました。
昨秋、徳島市秋田町に竣工した和食のお店ですが、ご主人からぜひ徳島県産の杉を使いたいと言われました。

店内の壁と天井はほとんどがコンクリートとモルタルですが、入り口の扉と天井に少し杉を使っただけで温かい空間に仕上がりました。手洗い器も杉で作りました。105x300x1mの杉材を施主さん自ら彫っていただきました。さすがに仕上げの磨きと塗装は家具屋さんにお願いしました…

壁の左官工事もお店のスタッフにも手伝ってもらって自分たちで塗りました。最初だけ職人さんに塗り方を教えてもらいましたが、誰もやったことがなかったので想像以上に手こずったし、施主さんは終わってから二度としたくないと言うほどハードな作業でした。笑。

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南左古の家

トップライトと吹抜け

2503トップライトと吹抜け1居間に入ってまず目に入るのは、1.3m×5.5mの細長い吹抜けです。自然と視線が上へと向かいます。平面の形に近い縦横比で縮小させたこの吹抜けは色々な役割を果たしています。最も重要な役割は、1階の居間へ光を届けることです。敷地は、南北に細長く、東西両隣の建物は境界ぎりぎりまで迫っていて、また唯一、開放されている南側には墓地があるので、大きな開口を配置しにくく、家の奥まで光を届けるのが難しい環境でした。この敷地には以前から施主が生活していた家がありましたが、初めて打ち合わせにお邪魔したときは、昼間から電気をつけなければ生活できないほど暗い家でした。
2504トップライトと吹抜け23方からの採光は厳しいので、空からの光に頼りました。3つのトップライトからの光は大きな吹抜けを介して、1階の居間へと届きます。また、この吹抜けは外部からの風を呼び込み、暖かい空気を2階の高窓から排出するための大きな役割も果たしています。

狭小住宅とプラン

2505狭小住宅とプラン1プランを考える上で悩んだことは部屋と部屋をつなぐ廊下をどう考えるかでした。間口は4.5mですから、廊下ひとつでプランが大きく左右されます。今回は廊下の面積をできるだけ減らし、それぞれの部屋の面積を最大限確保しようとしました。家の真ん中に吹抜けがあり、2階はそのまわりに居室があって、1階はその吹抜けから光が届くLDKと和室と水廻りがあります。これはこれでひとつの正解だったと思いますが、最後まで自分の中で残っていたもうひとつのプランがあります。それは廊下を建物の端に配置し、北から南まで一直線に通すプランです。今回のモデルプランではこれを提案しています。このプランは、部屋同士をつなぐだけの廊下にするのではなく、部屋の延長として使おうと試みています。和室と広縁のような関係が生まれたらと期待しています。一見すると、無駄な空間に見えるところに多様な使い道が生まれるのかもしれません。

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ウォークインクローゼットと廊下

クライアントからの要望の中で、必ずと言って出てくるのが「収納が多く」ということです。当然、「南佐古の家」のクライアントも多くの収納を望まれていました。必要な場所に、必要な収納があるのが理想ですが、極端に細長い形状というこの家の特殊さがそれを難しくしていました。1階は理想に近い形で収納を確保できたのですが、2階の居室の収納、特に子供室に関しては必要な分だけとることができませんでした。そこで考えたのは家族共有の収納です。吹抜けと同じ巾、長さのウォークインクローゼットで、寝室、子供室の両方から入れるようになっています。寝室と子供室をクローゼットが繋いでいるということになります。これによって、必要な量の収納とそれぞれの部屋の広さの確保の両立をすることができました。吹抜けを中心に寝室、廊下、子供室、ウォークインクローゼット、そしてまた寝室といった回遊性のあるプランになりました。

2501ウォークインクローゼットと廊下1

2502ウォークインクローゼットと廊下2

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